チューニングは、ギターを弾く前に必ずしなければならないことです。
その方法にはいくつかありますが、ここではチューナーを使ったやり方と、音叉(おんさ)を用いるやり方を解説したいと思います。
ギターのチューニングとは?
ギターは6本の弦から成る弦楽器です。ギターをチューニングするということは、この6本の弦を1本ずつ、個別に正しい音程へ合わせていく作業のことです。ペグを締めると弦の張りが強くなり、音が高くなります。ペグを緩めると弦の張りが弱くなり、音が低くなります。
下図のように、6弦→5弦→4弦→3弦→2弦→1弦の順番で音を合わせていきます。弦を交換したばかりの時は、チューニングが不安定になりますので、何度か6弦→・・・→1弦の順番でチューニングを繰り返すことで次第に安定してきます。
チューナーを使ったチューニング方法
ギター用のチューナーは、マイクで拾った音(またはシールドでつないで鳴らした音)を測定し、正しい音程とのズレを測定するものです。正しい音程とギターの音のズレをメーターの針の振れ方で示すタイプと、ライトの点灯で示すタイプがあります。
写真は、BOSS(Roland社)のTU-8という機種です。メーター針が真ん中より右側に振れている場合は、ギターの音が目標の音程より高いことを示します。逆に真ん中より左側に振れている場合は、ギターの音が目標より低いということになります。
音叉(おんさ)を使ったチューニング方法
音叉とは、Uの字の部分を机の角等に軽く叩き付けて振動させ、A(ラ)の音を鳴らすことが出来るものです。写真のように、ギターのボディに音叉の玉の部分を当てることでA(ラ)の音が共鳴します。
その音を聞きながら、同時に5弦の音を鳴らし、自分の耳で確かめながらペグを回してチューニングしていきます(ワンワン〜とうねる音がなくなるポイントを探します)。5弦が合ったら、下記の要領で他の弦も合わせていきます。
音叉でのチューニングは、自分の耳が頼りになりますので、初心者にはやや難しいかもしれません。しかし、自分の耳でチューニングするということは、音感を鍛えるのと同時に、音楽やギターの基本を理解することにもつながります。チューナーだけに頼らず、音叉のチューニング方法も身につけておきたいですね。
チューニングをする時は、音の低い状態から、正しい音程へ合わせるようにしましょう。つまり、チューナーを使う場合は、針が左に振れている状態から、真ん中になるところまでペグを締めていく感じです。そうすることで、弦が多少緩みにくくなり、狂いにくい状態にすることができます。
それにしても、ギターという楽器は、実はかなり不完全な楽器です。
ピアノは一度チューニング(調律)すれば、そうそう簡単に狂うことはありませんが、ギターの場合は、他の楽器と比べ、かなりチューニングが狂いやすいのです。ですので、できるだけこまめにチューニングする必要があります。